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訪問着を着るときの注意点とは【きものレンタル夢京都祇園店】
訪問着は見た目が華やかで、お呼ばれの席や祝い事にも向いている着物です。
訪問着を着る際には、その場に合った振る舞いをしたいと思っている人が多いのではないでしょうか。
訪問着を着るときのマナーや注意点について、確認しておきましょう。
訪問着とはどのような着物?
引用元:https://aoki-aoki.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1047684&sort=n
訪問着を着るときの注意点をチェックする前に、訪問着とはどのような場で着るのがふさわしい着物なのかを理解することが必要です。
訪問着について知識を深めれば、間違った場に着て行ったり、間違った振る舞いをしたりといった失敗を防げるでしょう。
訪問着は広げたときに、一枚の絵のように完成された柄がほどこされている着物です。
色や柄も多種多様で、華やかなものからシックな色合いのものまで、シーンや年齢によって選ぶことができます。
また、着物は振袖と違って既婚・未婚の制限がないので、誰でも着用できます。
訪問着は、紋の有り無しで格式が変わります。
紋がない場合は略礼装に相当し、正月や披露宴に着用するのに向いていますが、紋があると格式が上がり、準礼装になります。
訪問着に向いている場や席は?
華やかな柄や色合いもあり、幅広い世代が着用できる訪問着ですが、向いているシーンはどのようなものなのでしょうか。
場面ごとに確認していきましょう。
1.結婚式
披露宴や結婚式に訪問着を着用していく場合は、暗めの色ではなく、華やかな明るめのデザインを選ぶと良いでしょう。
式場の格によっては、紋がついた訪問着の方が向いている場合もあります。
不安であれば、事前に式場に確認しておきましょう。
2.入学・卒業式
入学式や卒業式の行事に保護者として訪問着を着ていく場合は、紋のない訪問着がベストです。
あくまでもメインは子どもなので、デザインも落ち着いたものを選びましょう。
3.パーティーや同窓会
食事会を含め華やかなパーティーでは、その席に合った色や柄を選ぶのがおすすめです。
特に季節に準じたデザインの着物であれば、その場を華やかに盛り上げてくれるでしょう。
同窓会のような落ち着いた場では、年齢に応じた色を選びます。
周囲の人と相談して色を選べば、周りと合わせられるのでおすすめです。
訪問着には帯が重要
訪問着を着用する際は、帯にも注意が必要です。
帯によって格式が変わりますし、そのシチュエーションに合った帯をつけるのは当然のマナーです。
失礼のないように、帯にまでしっかりと気を配ってください。
訪問着に合った帯は、袋帯、丸帯、名古屋帯があります。呼ばれた席や式に合った帯を選びましょう。
格式の高い場には丸帯や袋帯
丸帯と袋帯は、主に結婚式で用いられる帯です。
華やかなデザインが多く、上品なものは結婚式に適しているといえます。
丸帯は帯の中でも格式が高く、結婚式では親族として出席する際に着用する人が多いようです。
カジュアルにも合わせられる名古屋帯
名古屋帯は、カジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで合わせられる、使い勝手の良い帯です。
素材の種類が豊富で、とくに西陣織で作られた帯は人気が高く、フォーマルな場面に用いられることが多いです。
華やかなデザインであれば名古屋帯を合わせることで、準礼装としても着用できます。
帯の選び方はシーンによって変える
引用元:https://xn--78j2ayab5g9339b1ch.com/post-121/
帯には格があるので、訪問先に合ったものを選ぶのが適切です。
どのような場なのか、その会場は格式が高いのか否かで検討します。
カジュアルでも問題がなければ名古屋帯でも良いですが、フォーマルな場であれば丸帯を選ぶと良いでしょう。
また、帯にも着物同様に柄があります。
祝いの席に適したデザインもあるので、シチュエーションやシーンによってそれらの柄を選ぶのがおすすめです。
おめでたい意味を持った「松竹梅」や「鶴と亀」の柄などは、祝いの席にぴったりでしょう。
伊達襟をつけてさらに格をあげるのも◎
訪問着の中でも、できるだけ格を上げて着用したいというときには、伊達襟を活用しましょう。
伊達襟はオシャレなだけではなく、格式高い場所に合わせるのにおすすめです。
元は着物自体を重ねて着ていましたが、簡略化して襟だけにしたものが、伊達襟になります。
そのため訪問着を華やかに見せるだけではなく、格式高く見せたいときには、伊達襟も一役買ってくれるのです。
訪問着を着るときは格式に注意することが大事
訪問着は、様々なシーンで活躍できる着物です。
しかし、着物の紋や帯の選択によって、その格式は異なります。
訪問着ならなんでもいいという考えで着用してしまうと、場にふさわしくないという事態になってしまうかもしれません。
着物や帯を周囲に合わせるだけでなく、帯留や髪留めといった小物にも注意して身につけてください。
また、着物である以上、普段と同じ動作をしてはいけません。
帯が潰れてしまったり、裾が汚れたりする恐れもあります。
立ち居振る舞いも上品にできるように、事前に慣れておくと良いかもしれません。
着付けやマナーに不安があれば、レンタルサービスを利用してみても良いでしょう。
レンタルサービスなら、着物の知識が豊富なスタッフが最適な訪問着を選んでくれます。
着付けやヘアセットもお願いできるので、着物の着付けができない人でも安心です。