夢京都コラムColumn
【京都で着物散策】インスタ映え必須スポットとは?
京都を散策していると、独特な模様をあしらっている建物やカラフルな色合いの装飾を目にすることがあります。
それらの模様や色、デザインには着物が合います。
華やかな雰囲気が加わって、より優美に見えるためです。
また、せっかくの着物散策なら、写真におさめてインスタのようなSNSに載せたいと考える人もいるのではないでしょうか。
今回は京都のなかでも人気のあるインスタ映えスポットを紹介していきます。
着物にマッチ!カラフルなくくり猿
京都のインスタ映えスポットを検索すると、上位に出てくるほど人気の場所があります。
それが、「くくり猿」で有名な八坂庚申堂です。
東山にある寺院で、正式名称は大黒山金剛寺庚申堂といいます。
寺院は京都駅から近くにあり、京都駅からバスで15分、降車後5〜10分ほど歩けば着くことができます。
朱色の門があり、その門から先にはカラフルな光景が広がっています。
八坂庚申堂の名物でもある、「くくり猿」と呼ばれるお守りが並んでいるためです。
くくり猿は、猿が手足をくくられて動けない様をあらわしており、心がコントロールされている状態を象徴しているお守りです。
そんなくくり猿に願いをかけ、欲を一つ我慢することで、願いを叶えてくれると伝えられています。
なお、くくり猿は一つ一つ手作りされているお守りで、販売数が決まっていることに注意が必要です。
平日であれば100個、週末は300個の限定販売のため、八坂庚申堂へ行く時間を考慮してプランを立てた方が良いでしょう。
くくり猿は、願い事や名前、参拝日を書き込んで奉納するタイプのお守りです。
境内で授かり、その場で奉納ができます。
門から見えたカラフルなくくり猿は、参拝者が奉納したくくり猿が集まり色鮮やかな光景を作っているものです。
また、くくり猿はお守りとして持ち帰ることもできます。
さまざまな色合いで作られたくくり猿は着物にも合いますし、なんといってもカラフルで可愛らしく、インスタ映え間違いなしです。
華やかな紫陽花がインスタ映え必須!
長岡京市にある楊谷寺という寺院は、境内に30種類の紫陽花が咲いています。
その総数は5,500株と、見る人を驚かせる数です。
ただそこに咲いているだけでも、カラフルで目を楽しませてくれる存在である紫陽花ですが、この楊谷寺は、手水鉢のなかに紫陽花が浮かんでいるのが特徴です。
常に紫陽花が浮かんでいるのではなく、その季節に応じた花々が浮かんでいるので、その様子を写真におさめるだけでもインスタ映え間違いないでしょう。
色とりどりの花手水ですが、緑の葉でかたどられた猪目の手水もあります。
猪目はハートの形になっているので、その可愛さを写真におさめたいと考える人も多いはずです。
また、楊谷寺は眼の観音様としても有名な寺院です。
眼を患ってしまった人々が、信心深く祈願をしていたところ、眼の病気が治ったという逸話がいくつもあります。
写真撮影だけではなく、しっかりと参拝するとご利益が得られるかもしれません。
ほかにも、花手水だけではなく華やかな御朱印も存在します。
「結御朱印」と呼ばれるもので、御朱印に美しい花が押されているのが特徴です。
花は時期によって変わるため、押し花を楽しむのも良いでしょう。
楊谷寺は、着物で訪れるとまわりの風景とぴったり合います。
しかし、着物で行くのであれば注意が必要です。
ほかの寺院に比べ、多少交通の便が悪い立地となっており、着物での移動が大変だからです。
途中までは公共交通機関を利用して、最寄駅へ着いたあとはタクシーを利用すると良いでしょう。
駅から楊谷寺まで着物で歩くのは大変です。
着崩れを起こしてしまう心配もあるので、途中からタクシーを利用するような無理のない計画を立ててください。
ハート型の窓が可愛い!正寿院の猪目
正寿院の猪目窓は、伝統的な文様です。
1,400年前から使用されていた文様で、当時のお寺や神社などの建築物には、猪目を模したものが多く存在します。
猪目は災いを取り除き、福をもたらすという意味が込められていることから、この文様がよく使用されるようになったようです。
正寿院の猪目窓は客殿にあり、その窓から見える景色は季節によって異なった表情を見せてくれます。
春は淡い色合いの桜が、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色を鑑賞できるのです。
時間帯によっては、窓からさす光によってハート型の影が客殿にあらわれます。
このハート型の影は「幸せのおかげ」という名称で親しまれています。この猪目窓から見える世界観や幸せのおかげはインスタ映えします。
また、夏の風物詩として、正寿院では風鈴祭りという行事が開催されています。
境内には2,200を超える風鈴が、涼やかな音色を奏でてくれているのです。
全国各地から集まったご当地風鈴を比べてみるのも楽しみ方の一つといえるでしょう。
ゆっくり散策することで自分だけのスポットが発見できる
インスタ映えスポットは、それを目当てにたくさんの人が訪れる場所です。
人気スポットで、同じような景色を撮るのもいいかもしれませんが、その場所で自分だけが知っているポイントを探してみるのも良いでしょう。
新しいインスタ映えポイントを探し、次の映えスポットを作ってみるのも楽しみ方の一つかもしれません。