夢京都コラムColumn
着物で願い事をしてみる?松尾大社【きものレンタル夢京都祇園店】
嵐山にある松尾大社は、開運や長寿のパワースポットとして有名です。
歴史あるこの神社はご利益のあるスポットがいくつもあり、境内の中を回っているだけで癒される空間にもなっています。
それだけではなく、お酒にも縁がある神社となっており、興味や関心を示す人も多いのです。
そんな松尾大社へ着物を着て参拝に行きましょう。
今回は松尾大社の魅力に迫ります。
松尾大社の歴史は古くからある
引用元:https://photo53.com/matsunootaisha1.php
松尾大社の御祭神は大山咋神といいます。
太古から地方に住んでいた住人が、松尾山の山霊を磐座に祀り、守護神として崇めたのが始まりといわれています。
社殿が建てられたのは飛鳥時代とされていますが、信仰はそれよりも以前からされていたのです。
そのため京都でも、最古級の神社と呼ばれることもあります。
この社殿を建てたのは秦氏(はたうじという氏族)です。
秦氏は嵐山の地に来住してからは、松尾山の神を仰ぎながらこの地方の開拓を始めたといいます。
秦氏は開拓の際、川に堤防や堰を作り、用水路を建設しています。
その後、農耕地へと開発し、地域の発展に携わっていきました。
このとき作られた水路は今も松尾大社の境内地内を通っているとされます。
そして水路が整えば農業が発展します。
次第に他の産業も新たに始まり、絹織物や酒造なども盛んになりました。
秦氏の一族は酒造りが得意とされ、酒という文字を使う人名が多いことからも酒造との関わりが深いことがうかがえます。
大山咋神は室町時代末期頃からは日本第一酒造神と仰がれたのですが、その由来は秦氏にあったのです。
松尾大社は縁起物が多い!
引用元:https://photo53.com/matsunootaisha1.php
松尾大社はご利益のあるスポットが多く存在します。
有名な霊亀の滝だけではなく、撫で亀や双鯉なども見逃せません。
幸運の撫で亀
拝殿と本殿の間にあるのが幸運の撫で亀です。
寿命長久と家庭円満のご利益ある場所になります。
本殿に向かって左側に亀が、右側に鯉が配置されています。
幸運の双鯉
幸運の撫で亀の反対側に位置するのが幸運の双鯉です。
ご利益としては、恋愛成就、夫婦円満、立身出世となっています。
幸運の撫で亀と幸運の双鯉は松尾大社の崇敬者の方々から奉納されたものだそうです。
亀と鯉は松尾大社の神の使いとされています。
大山咋神が太古の昔、国を拓くために川を遡る際に急流は鯉の上に乗り、緩やかな流れのときは亀の背に乗って向かったと伝えられているためです。
それ以降亀と鯉は神の使いとされ、崇められているのです。
相生の松
幸運の撫で亀の近くにあるのが相生の松です。
恋愛成就・夫婦和合のご利益があります。
亀の井
本殿から曲水の庭にかけての廊下をくぐったら見えるのが神泉亀の井です。
よみがえりの水という別名があり、諸病快癒、延命長寿、寿福増長などのご利益があります。
この水をお酒に混ぜると腐敗しないともいわれており、醸造家が持ち帰る風潮もあるようです。
社務所に行けば亀の井の水を持ち帰るための瓶が販売されているので、瓶を用意していなかった人でも安心して汲むことができます。
霊亀の滝
亀の井からさらに先へ進むと霊亀の滝にたどり着きます。
癒しのスポットとして有名で、滝の近くへ行くとマイナスイオンが出ていると感じられるほどです。
過去には珍しい亀が見つかったといわれています。
神像館
平安初期に作られた、重要文化財指定の神像が収蔵されています。
老年男神像には悪運を絶ってもらい、女神像からは幸運を授けてもらえます。
磐座
昔は神様をこの磐座に招いていたそうです。
この見晴台からは、市内を一望できます。
お酒に関連する場所がある
松尾大社は農業が発展してから酒造も興してきました。
秦氏は酒造りが得意とされていたためそれが由来として、松尾大社にもお酒に関連する場所があります。
境内の中にあるお酒の資料館は、松尾大社とお酒の関係や歴史、酒造りの工程などが展示されています。
神様にはお神酒といったお酒を捧げる慣習があるように、神社とお酒は切り離せない縁があるものです。
神様に捧げるお酒についても説明が展示してあり、何気なく神前に備えていたお神酒などの知識が深まるかもしれません。
お酒をモチーフにした簡単なアトラクションもあります。
招福樽占いというものがあり、樽に向かい矢を放ち吉凶を占うものです。
占った後はお守りを授かることができるので、試してみるのも楽しいかもしれません。
また、境内の庭は特に美しく風情あふれます。
上古の庭、曲水の庭、蓬莱の庭があり、それぞれが異なる景色を表現しています。
上古の庭は野趣あふれる庭で、自然を感じられます。
曲水の庭は上古の庭とは対照的で、平安貴族が親しんだ雅を表現した庭です。
また、蓬莱の庭は、不老不死の神仙思想が流行った時代に発展した技術が使われています。
その時期の代表的な技術とされる回遊式庭園を取り入れたのがこの蓬莱の庭なのです。
パワースポットを着物で回ろう
松尾大社はご利益のある場所が多いです。
それだけではなく美しい庭園も存在します。
由緒ある境内を普段とは違う和装で訪れるのも良いのではないでしょうか。
さまざまな時代と所縁ある場所を日本の古くからある服装でのんびり回るのも楽しみ方の一つです。