夢京都コラムColumn
着物あるある10選【きものレンタル夢京都祇園店】
着物を着こなしたいと思っても、普段から着慣れていないとなかなかすぐには着こなせないものです。
そこで、着物上級者のように颯爽と着こなし美しい姿で過ごしたいと思っているのなら、いくつかのポイントを押さえてみましょう。
今回は着物を着たときに出てくる悩みあるあると共に、着こなしのポイントをご紹介します。
1.だんだん苦しくなってしまう
着物は紐や帯で何重にも締めているため、苦しくなってしまう人もいるはずです。
だからといって緩めるわけにもいかず、困ってしまう人もいるのではないでしょうか。
着付けの際にほんの少しポイントを押さえるだけで随分と楽になります。
そのポイントとはズバリ腰紐の結び方にあるのです。
腰紐を結ぶ際にお腹の前(真ん中)に結び目を持ってきてしまうと、その上から帯を巻いてしまうため結び目の分、お腹が圧迫されてしまいます。
苦しさを感じやすくなってしまうので、結び目は真ん中よりも少しずらした位置で結ぶと良いでしょう。
また、腰紐の位置が上側だとグッと押さえつけられるような感覚になります。
前を少しばかり下げるようなイメージで腰紐を結ぶと良いでしょう。
2.暑さ対策が万全でない
着物は洋服と違い肌の露出が少なく、熱がこもりやすいです。
汗をかいてバテないように、暑い日に着用する着物は夏物を用意してください。
間違っても袷で出かけるようなことをしてはいけません。
真夏に冬服を着るようなものです。
また、肌着も汗を吸収するタイプや風通しの良い素材を選びましょう。
夏場の着物は大変かもしれませんが、涼しげに着ることができれば羨望の眼差しで見られるはずです。
水分補給をしっかりとしながら動けば問題ありません。
どうしても暑さが辛い場合は、保冷シートを用意し、首付近の見えないところに貼るのも一つの手です。
太い血管が通る首付近が冷えれば、体全体が冷え、暑さをしのぐことができます。
3.歩きづらい(草履)
草履で歩くのに慣れていない人や普段から草履を履かない人は、歩きづらいと感じるかもしれません。
草履は靴と同様に慣れないと足に負担をかけてしまいます。
長い間草履で過ごすのであれば、その前に慣らしておく必要があります。
新品を購入したら履いて慣らすのがおすすめです。
新品を購入してすぐに履いて出かけなくてはならない場合は、鼻緒を少しだけ伸ばせば負担を減らせます。
ただ、伸ばしすぎてしまった場合すぐに戻せないので慎重に行うようにしましょう。
4.気がついたら裾が汚れていた
段差があるところを歩いたり、階段を登り降りしたりした日は、着物の裾が汚れてしまったなんてことも珍しくありません。
着物はロングスカートと同じように足首近くまであるので、段差や階段があると擦れてしまいます。
神社やお寺などに行こうと考えているのであれば、階段を登ることもありますから、その際は裾を少し持ち上げて歩くようにしてください。
5.着崩れしてしまう
着物といえば着崩れがついてまわります。
ですが、少し気をつければその着崩れを防ぐことができるのです。
主に着崩れの原因は、「補正が甘い」「洋服と動作が一緒」「腰紐の締めが甘い」が挙げられます。
補正と腰紐に関しては着付けの時点で注意すれば問題ありません。
ですが、着用後の所作については、常に気を張っていないといけません。
大股で歩いたり身振り手振りが大きかったりするとすぐに崩れてしまいます。
また、美しい所作は小さな動きで十分なので着物をきたときは「自分は貴族」と自己暗示をかけるくらいがちょうど良いかもしれません。
おしとやかな大和撫子を目指せば良いでしょう。
6.足袋が汚れて恥ずかしい
引用元:https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/kimono/917/
白い足袋は汚れが目立ってしまいます。
特に家屋の中に入るのであれば美しい真っ白な足袋でいたいところです。
つま先が黒くなってしまったり、足裏が汚れてしまったりするのは避けたいものです。
歩き方でもある程度汚さないようにできますが、難しいと感じたり、より綺麗に保ちたかったりするのであれば、カバーをつけるか、替えの足袋を用意するかのどちらかで対処しましょう。
7.シワができてしまう
着物で過ごすのに慣れていないと、すぐにシワができてしまいます。
座るときに膝裏にシワがよってしまったり、背中のお太鼓がシワだらけになってしまったりなどし、シワは気になってしまいます。
こればかりは、着物を着たときにどのような所作をするのか徹底的に学ぶしかありません。
何度も繰り返していく間に覚えていきます。
8.車に乗りづらい
着物だと車に乗るのも大変です。
特に座席の位置が高いと乗るのに一苦労してしまうでしょう。
足から乗ってしまえば、着物の前が崩れてしまうので乗るときはお尻から乗るようにしましょう。
また、背もたられによりかかるのもNGです。
お太鼓が潰れてしまいます。
9.トイレに困る
着物で過ごしていてもトイレには行きたくなるので、用を足すときに困る人も多いでしょう。
トイレの際には裾と袖を帯に挟んで用を足します。
また、その際に着用する下着は深いタイプではなく浅めのものが良いでしょう。
深めのものだと着脱に時間がかかりますし、脱ぐことができても履けなくなる可能性もあります。
10.荷物が多くて不恰好
荷物が多くなってしまうとごちゃごちゃとした印象になり、不格好になりやすくなります。
一つであれば良いのですが、いくつもカバンを持ち歩くのは避けるべきといえます。
もし量が多くなりそうな場合は、風呂敷を用意しましょう。
風呂敷であれば多少の荷物が多くても包めますし、着物との相性は抜群です。
まとめ
着物を着たときは普段と違って注意しなくてはならないことがたくさんあります。
ですが、注意さえすれば、着物の美しさをそのままに引き出すことができますし、その所作も相まって大和撫子のように見られるでしょう。
着物に見合った動作を心がけて過ごしてください。