夢京都コラムColumn
京都で人力車に乗るならここ|人力車で楽しむ京都の街並み
京都を散策する際に、公共交通機関やタクシーを利用して快適に移動しようと考える人は多いのではないでしょうか。
特に着物を着ていると、徒歩で移動するのは時間がかかってしまうためです。
また、乗り物を使えば疲れづらい、着崩れが起こらないといったメリットも存在します。
しかし、京都において、もう一つ忘れてはならない移動手段があります。
それが人力車です。
今回は、京都で快適に観光するために押さえておきたい、人力車について紹介していきます。
京都×人力車のおすすめエリア
京都ではいくつかの場所で人力車に乗ることが可能です。
観光に来た人を乗せて案内するケースが多いため、観光名所付近、たとえば嵐山や東山で乗ることができます。
着物では歩くのに時間がかかりそうな場所であっても、人力車に乗って移動すれば楽です。
着物に慣れていない人でも疲れることなく、観光を大いに楽しむことができるでしょう。
嵐山エリア
嵐山は、渡月橋や竹林の小径、野宮神社など観光スポットが多く存在するエリアです。
見どころが多いため、着物で散策するのであれば、どこを回るのか、歩くのにどれほど時間がかかりそうか、じっくりと時間をかけて計画を練った方が良い場所でもあります。
このエリアで人力車に乗って散策するのであれば、1時間ほどで有名なスポットを回ることが可能となっています。
おすすめのコースは、嵐山駅から人力車に乗って、渡月橋→竹林の小径→野宮神社→二尊院→落柿舎をまわり、嵐山駅へ戻ってくるコースです。
このコースでは155メートルほどある渡月橋をまず渡り、自然の作る美しい風景をじっくり堪能できます。そのまま竹林の小径へ向かうと、情緒ある竹林が迎えてくれるでしょう。竹林の小径を過ぎると良縁や子宝、学問の神様としてご利益がある野宮神社へとたどり着きます。
二尊院は、紅葉の時期であれば赤い絨毯が足元を染めてくれますが、新緑の時期はまた違った表情を見せてくれます。
まるで絵画やイラストにあるようなやわらかい雰囲気に包まれており、幻想的な世界観を堪能できるのです。
落柿舎は松尾芭蕉も滞在したとされる庵で、嵯峨日記をここで書いたとも伝えられています。
草庵や庭は、当時の歌人・俳人たちも眺めながら歌を詠んだ場所かもしれません。
思いを馳せて眺めてみるのも良いでしょう。
東山エリア
東山も、たくさんの名所があるエリアです。
京都の魅力がふんだんに詰まったエリアで、古都の良さを再確認できる場所でもあります。
東山で乗るのであれば、一念坂から人力車に乗ると良いでしょう。
八坂の塔→建仁寺→宮川筋→祇園新橋→八坂神社→ねねの道を回り、情緒あふれる景色を楽しむコースがおすすめです。
風情あふれる石畳の道は、慣れていない着物で歩くのが大変という人もいるでしょう。
そんな石畳でも、人力車であればスイスイ進み、楽に回ることができるのです。
法観寺にある八坂の塔は、日本国内において三番目に高い五重塔であり、高さ49メートルにもなります。
五重塔は重要文化財ではありますが、二層目までなら登ることができます。
ただ、状況によって変わる可能性があるので、登りたい場合は要確認です。
この高さある五重塔を見たあとは、建仁寺へと向かいます。
建仁寺は、禅の教えを説く京都最古の禅寺と伝えられています。
境内には有名な庭があり、国宝の風神雷神図のデジタル複製画が置かれています。
宮川は京都の花街として有名な場所です。
芸妓や舞妓の歴史を知ることができる地域で、京都ならではの雰囲気を体感できます。
観光地としても人気のあるエリアとなっており、京都のおばんざいをいただくこともできるようです。
祇園新橋は、京洛の文化に欠かすことのできない祇園発祥の地とされています。
新橋通りと白川南側、切通し沿いの街並みは、歴史的な価値があることから、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
祇園独特の建築物を目にすることができる場所で、人力車で通った際はしっかりと目に焼き付けたおきたい場所といえるでしょう。
祇園新橋を過ぎたら、祇園さんという名称で親しまれている八坂神社へ向かいます。
縁結びにご利益のある八坂神社は「恋みくじ」が人気です。
東山エリアの締めは、ねねの道です。
年間を通して観光客が多く、東山でも人気ある場所となっています。
高台寺の付近には古めかしい甘味処や旅館などが立ち並び、古都を感じさせるエリアとなっています。
特にねねの道の象徴でもある石畳は美しく、必見といわれるほどです。
ねねが豊臣秀吉を弔うために建てたといわれる高台寺も見過ごせないスポットです。
人力車を楽しむポイントとは?
人力車は移動が楽なだけでなく、さまざまな楽しみがあります。
独特の乗り心地を堪能しながら、流れる風景を眺めるのも良いでしょう。
また、人力車を引く俥夫(しゃふ)たちは、観光地の解説をしてくれたり、雑学を教えてくれたりします。
知らない場所だとしても、そのおかげで知識が増え、楽しめたという人も多いのです。
また、通るコースによっては絶景も教えてくれますので、風景の写真や記念写真を撮りたい人にとって嬉しいポイントといえるでしょう。
また、現地の人しか知らない隠れた名店を教えてくれることもあるので、俥夫から得る情報を元に訪れてみるのも楽しみ方の一つといえます。